【SM-BCR2】Di2充電器の修理
先日、2020シーズンからのチームメイトとの顔合わせ合宿を伊豆で行った。
当日、集合場所に早く着いたので念の為Di2の充電を車の中でしようとしたのだが、充電器がうんともすんとも言わない。まあDi2の充電なんてそうそう切れる物でもないので大丈夫かと思ったが、運の悪いことにライド中に充電が切れてしまい、周囲に迷惑をかける結果になってしまった。
仕方が無いので帰ってから新しい充電器を注文しようとしたが、値段を見てビックリ!
なんと定価で1万円オーバー! 貧乏学生には厳しいものがある…
というわけでここは理系学生らしくセルフ修理を試みることに。
充電器を分解する
さて、問題の充電器がこれ。
通常、電源につないでジャンクションAに繋げるとオレンジ色のLEDが光るのだが、接触が悪いのかこれが光らない。
中を見てみないことには始まらないのでとりあえず分解してみよう。
しかし開けようにもネジらしいものはどこにも見当たらない。
シールの下に隠れている可能性に賭けてみるが、
ない。
爪で固定されているかもしれないので、力で無理やりこじ開けようとしてみるが、やはり開かない。
まあ知ってました。この手のものは大体接着されているのだ。
ということで、いざいざ入刀。
結構しっかり接着されているようで、20分くらいの格闘の末、ついにご開帳。
赤く囲ってある2箇所が爪で固定されているので精密ドライバーを突っ込んで外す。
するとこんな感じ。
ここから不良の原因を探らなければならないのだが、今回はおおよその検討がついていたのですぐ分かった。マイクロUSBのコネクタの接触不良だ。
5ピン全てのはんだが取れているのが分かるだろうか。今回はここにはんだを盛り、修理する。
簡単な修理で良かった…… と、このときはまだ思っていた。
はんだ付け作業
自前のはんだごてが、普通の先端の太さのものしか無かったので、ホームセンターで精密基板用の先の細いはんだごてを購入。
しかし、先が細ければ簡単に直せるだろうと甘く見ていたが中々うまくいかなかった。
写真だと細かさが伝わりづらいが、本来人間の手で作業できるような細かさでは無いのだろう。少量のはんだを盛ってもすぐに隣のピンに吸い寄せられてしまう。
悪戦苦闘しながらもなんとかはんだ付け完了。
プラスチック部分が少々溶けてしまったが気にしない。動けば何でもいいのだ。
ちなみに充電だけしたいのであれば、両端に位置する1番ピンと5番ピンだけ繋げれば良いのだが、Di2のファームウェアも長いことアップデートしていないので、データのやり取りに必要な2~4番ピンも丁寧に盛り付けた。
動作確認
カバーを取り付け、電源につないでみる。緊張の瞬間。
無事に点灯!
動作確認するのにカバーつける必要ないだろ、ってツッコミは受け付けていません。
E-tubeも正常に動作し、2年ぶりくらいのファームウェアアップデートも完了。
カバーは元通りに接着しようとも考えたが、
6箇所に爪が設けてあり、その固定力だけで充分だったため、次回また調子が悪くなったときのために接着はしないでおく。
まとめ
今回断線してしまった原因としては、やはり雑に扱っていたのが1番に挙げられるかと思う。
くれぐれもUSBを挿す際は、優しくするように心掛けたい。
クリンチャータイヤをチューブレス化?!【CONTINENTAL GRAND PRIX 5000】
今回は先日の記事で少し触れた、チューブレスのフリをしたクリンチャータイヤのお話。
これだけだと何のことだかさっぱりだと思うが、まずは件の罪深いタイヤについて紹介しよう。
使用タイヤ
使用したのはクリンチャータイヤの新定番、CONTINENTAL GRAND PRIX 5000(コンチネンタル グランプリ5000)。
2本セット Continental(コンチネンタル) GRAND PRIX 5000 グランプリ5000 [並行輸入品] (黒, 700x28C)
- 出版社/メーカー: コンチネンタル(Continental)
- メディア: その他
- この商品を含むブログを見る
長い間サイクリストに愛されてきた、GRAND PRIX 4000Sⅱの後継モデルだ。
こちらのタイヤ、前作の人気っぷりもあり発表当時は大きな話題になったのだが、話題の所以は人気さだけではない。実はこのタイヤ、クリンチャーだけでなく、コンチネンタル初のロード用チューブレスタイヤもラインアップしているのだ。
2本セット Continental(コンチネンタル) GRAND PRIX 5000 TL グランプリ 5000 チューブレス 700C (700×28C) [並行輸入品]
- 出版社/メーカー: コンチネンタル(Continental)
- メディア: その他
- この商品を含むブログを見る
見た目はほとんど同じタイヤだが、品名の最後にチューブレスタイヤの意である「TL」と記載がある。
近年、ロードバイクにもチューブレス化の波が来ているのは周知のとおり。まだまだプロアマ問わず使用率は高くないように感じるが、流行に敏感(?)な私は二年ほど前からロードでもチューブレスを使用している。やはり整備性に関してはクリンチャーに劣るが、それを加味しても転がりの軽さや乗り心地など、得られるメリットは大きいと思う。
そして事件は起きた
さて、タイヤについて紹介したところでいよいよ本題に入る。事の発端は9月に行われたまえばしクリテリウムの直前。当時使用していたSCHUWALBE PRO ONE が短期間で2回もパンクしたので、他メーカーのチューブレスタイヤに交換することに。
いつものようにAmazonを徘徊していると、発売されたばかりのGP5000が目に入る。正直前作は使用した5本全てをサイドカットでダメにしているのであまり良い印象はないのだが、食わず嫌いは私のポリシーに反するので一度試してみることに。サイズは25Cを選択。
しかしここで重大なミスを犯してしまう。GP5000発表記事のミスリードが原因で、GP5000はチューブレスタイヤのみのラインアップだと勘違いした私は、間違えてクリンチャータイヤを買ってしまったのだ。おバカさんめッ☆
取り付けは毎度のことながらレース直前に会場で。そうやっていつもギリギリで整備するからミスに気付かないのだよ愚か者。持ち込んだフロアポンプではビードが上がらなかったので、会場最寄りのあさひでコンプレッサーをお借りした。
しかしコンプレッサーの威力をもってしても、なかなかビードが上がらない(当然)。店員さんもひたすら空気を入れながら「チューブレスタイヤにはチューブレスと表記があるはずなんですけどねえ~」と戸惑う。しかしチューブレスと信じてやまない私はそんな言葉に耳を傾けることなく、長年のチューブレス人生で培った独自の技術()を用いて自分でで空気をいれる。すると痛快な破裂音とともにビードが上がった。あの時の私のドヤ顔には店員さんはさぞイラっとしたことだろう。
会場に戻るとすぐに異変に気が付く。しっかり空気を入れたはずのタイヤが完全にペシャンコになっていた。天然キャラを極めている私はシーラントを入れてないからだと思い、事の重大さにはいまだ気が付かない。チューブレスタイヤの精度は非常にシビアで、シーラント不要を謳っているタイヤでも空気漏れすることはしばしば。気が付かないのも頷ける(本来こんな短時間では抜けない)。
シーラントを充填すると、ある程度気密を保てるようになり、簡単には抜けなくなった。
余談だが、この時点でレース開始30分前。その後もバタバタ整備しているうちにレース時間に遅刻し、無事DNS。思い出深いレースとなったのだった。
終 制作・著作 ━━━━━ ⓃⒽⓀ
自分のミスに気が付いたのは2週間ほどたってから。シーラントが馴染んできたのもあり、4時間くらいは持つようになったのだが、流石におかしいと思い(遅すぎ)、ネットで調べた。
ここではじめてGP5000クリンチャータイヤの存在を知り、衝撃が走った。「クリンチャーでもチューブ無しでビード上がるんだ?!」と。
使用感
わざわざチューブを入れるのも面倒なので、せっかくなのでチューブレスのフリをした状態でしばらく使ってみることに。
・チューブレスのフリをした使用感
私の体重は約60㎏。空気圧は7barに設定した。
当然といえば当然だが、やはりチューブが入っていないのでチューブレス然とした乗り心地だ。滑らかな乗り心地でストレスが少ない。
転がり抵抗が前作に比べ大幅に低減しているようだが、体感としてはそこまで感じられなかった。
特筆すべきはグリップの高さだ。タイヤが路面を掴む感覚がしっかり感じられ、いつもは怖いレベルまで車体を倒しこんでも不安がない。
そしてなんと驚くことに最終的にリアタイヤは24時間経っても辛うじて走れるくらいには空気が残るようになった。シーラントを大量に入れれば完全なチューブレス化も夢じゃないような気がしてきた。シーラントすげぇ。
・クリンチャーとしての使用感
先日の記事でも書いたが、メーカーが想定していない使い方をしてなにかあっても怖いので、レースの当日にはチューブを入れて走った。
雨だったのもあり、空気圧はクリンチャータイヤとしては低めの7bar。チューブはMAXISのウルトラライトを使用した。
乗り心地はチューブが入っている分やはりエアボリュームが少ないためか少し悪くなった。しかし前作のGP4000に比べると圧倒的に柔らかに感じる。空気圧を低めに設定しているのもあるが、それでもタイヤ全体としてのテイストが前作と大きく変わっている気がする。
グリップの高さはチューブが入っていても相変わらずだった。雨にもかかわらずコーナーの恐怖感は薄く、私が先頭を牽いているときにキツめのコーナーを通過すると後続との差が大きく開いてしまうほどだった。そのあと調子に乗りすぎて落車しt
2ヶ月使用してみて、概ね感触は良く、個人的には前作よりも好きな使い心地のタイヤだと感じた。
では肝心のタイヤサイドはどうか。先ほども述べたが、前作のGP4000はタイヤサイドが異常に弱く、サイドカット多発タイヤだったのだ。
タイヤを隅々までよく見ると...
案の定というか何というか… 私の乗り方が悪かったのかもしれないが、見事サイドカット。タイヤも異形に膨らんでいてバースト寸前。
レース後の整備では見つからなかったので、恐らく落車は関係ないと思う。反対側に倒れたし。
コンチネンタルのホームページを見てみると
GP4000S2比較で…
・転がり抵抗:12%向上
・耐パンク性能:20%向上
・5gの軽量化(同サイズ比)出典:ミズタニ自転車株式会社
耐パンク性能が大幅に向上しているようだが、これは恐らくタイヤ外周部に入っている耐パンクベルトの話で、刺さりパンクなどにしか適用しないのだろう。
タイヤサイドは相変わらずの脆弱さの様だ。残念。
まとめ
今回は私の知識不足とミスが発端の実験だったが、やはりクリンチャーとチューブレスは気密性の面で全くの別物だということが再認識出来て面白い経験になった。
一本のタイヤでチューブレスとクリンチャー両方を体験した様な気になっているが、実際のチューブレス仕様と異なるところもあるかも知れないので、近々ちゃんとしたチューブレスも使ってみようと思う。
くれぐれも注意して頂きたいのは、今回ある程度チューブレスとして使えたとはいえ、メーカーの想定した使い方とは異なるため、皆さんにはこういった使い方はしないで頂きたい。
私と同じミスをする人がこの先現れないことを切に願う。
初めての土砂降りレース!セオフェス2019
どうもはじめまして!初めてブログを書きます。記念すべき初投稿は、先日開催されました第14回セオフェスのレースレポートです。
今回は大学の1年生と2年生の後輩2人と共に4時間チームエンデューロ男子にエントリー。私と1年生くんは初参加のレースだ。
会場・コース
会場は袖ヶ浦フォレストレースウェイ。一周約2.4km、最大斜度4.2%でアップダウンもそれなりにある私好みのコース。
しかし当日はあいにくの雨。いくら私好みのコースと言えど、雨は流石に好みでない。ましてや今回が初めての雨天レースだ。ウェットコンディションすらまともに走ったことのない私は不安になりながら雨の装備を整える。
当日は朝4時に起床し、前日から自宅に泊めていた2年生くんと共にいざ会場へ。不慣れな夜の土砂降り高速道路の運転のため、安全運転で慎重に🚙💨
袖ヶ浦"フォレスト"レースウェイという名前から嫌な予感はしていたが、駐車場は雨のおかげでドロドロ。駐車場から本会場までの道のりで靴もズボンも泥だらけ。長靴を履いてきた2年生くんは颯爽と歩いていく…。レース経験豊富な彼にレース以外でも経験の差を見せつけられてしまった😱
ピットは先に会場入りしていた同じ大学の仲間が良い場所を確保してくれた。ありがたや〜。
ピットの確保後はもはや私の恒例行事となっている、レース前ギリギリ整備の時間。今回はチェーンオイルの塗布と、チューブレスのフリをしたクリンチャータイヤ(コレについてはまた別の機会に)にチューブを入れる作業。
初めて走るコースなのに、整備に時間を取られて試走時間は確保できず…。しかしコースに目をやると、試走してる人はごく少数。結果的には身体を冷やす羽目にならずに済んで良かったのかもしれない。
4時間チームエンデューロ本番
そんなこんなでドタバタしているうちに、8:20レーススタート。我がチームの第一走者はエースの2年生くん。
ど、どこにいるんだ……
中央に写っている青い人たちは我が大学の仲間たち。恐らく経験豊富な彼は前の方に陣取っているのだろう。みんながんばえーー!
私達のチームは40分交代で1人2回ずつ走ることに。第一走者の2年生くんは危なげなく先頭集団で走っている。集団のペースも傍目にはかなりゆっくりめに落ち着いていて、これなら交代のタイミングで遅れる事もないだろうと一安心(慢心しているが後で地獄を見ることに)。
第一走目を終えて帰ってくる大学の仲間たちは、皆寒さに震えていて私の不安を煽る煽る。ビビリな私は疲れている仲間に、「視界はどうだ」「路面はどうだ」等々質問攻め。休ませてやれよ迷惑野郎👎
先に走った仲間によると、どうやらピット前がプール状態で、減速して侵入しないと落車祭が開催されるようだ。事実先輩がひとり落車した😂
第一走者の2年生くんは、止まると寒さがヤバいと判断したのか、当初の予定より長めの約50分でピットに帰還。
しっかり先頭集団でバトンを渡してくれた。ありがとう!
第2走目はいよいよ私の出番だ。しっかりアップをした私はもはや人間暖房。寒がるピットの仲間に惜しまれながらも、心を鬼にして出走!
交代のタイミングで少し集団から遅れる。その差は15秒ほどだろうか。早々に追い付きたい私は踏む回す!長い下りで差を詰めて、第4コーナーあたりで先頭集団に合流。ペースもゆっくりめだし、後は流れに身を任せるだけだろうと思っていたら意外に強度が高い高い!
実際にペースは例年に比べゆっくりだったのだが、それは雨のせい。キツさは当然変わらない!
コーナーの立ち上がりや登り口でのインターバルがかなりキツかった。消耗を抑えようと集団の前の方へ上がっていく。
ピット前は聞いていた通りプール状態。精神年齢がいつまで経っても成長しない私は大はしゃぎでスプラッシュマウンテンをかます!水溜りのたびに大爆笑していて、我ながら狂気だな、と🙄
しかしどんなに楽しくても寒さは誤魔化せない。寒さで全身硬直状態になっていた為か、はたまた単純に寒さの為か、走り出してから30分程で左腕の感覚が無くなってきた。
2年生くんに続き少し長めに1時間くらいは走るつもりだったが、コントロールを失って落車するのを避けるため、47分でピットイン。予定よりは長く走っているので良しとしよう。
このときの順位を見るとわかると思うが、同カテゴリーのトップをずっと走っていたので、このときは「先頭集団俺だけじゃーんwww」状態で恥ずかしながら優勝を確信していた。そんなわけ無いのに。ここがテンション最高潮。
第3走者は期待の新人1年生くん。我がチームの中で最も高価な機材を乗りこなす生意気野郎だ。羨ましい。
悪夢はここから始まった😱 まず交代前の私のアタックが足りなかった…。交代してる間に先頭集団は我々の横を通過!
1年生くん気合で追い付き、最初は集団に喰らいついていたのだが、登り口で早々に脚が攣ったらしい。そりゃこの寒さだもの。攣るわ。結局先頭集団にラップされ、5位まで転落😫
しかし、表彰対象は6位まで!4位とは一周差、6位とも一周差。5位をキープするのは容易だろう。「諦めたらそこで試合終了ですよ。」有名すぎる台詞が脳裏にチラつく中、2年生くん2回目の出走!
…流石我らがエース!5位キープどころか順位を上げてくれた!
しかし悪夢は終わらない。最終走者は最年長の私。実は出走前に、人間暖房になるべくアップしようとローラーに乗った瞬間、脚が攣る地獄を味わう😱
ストレッチだけで交代の時間が来てしまい、アップする間もなく出走。人間暖房は不発に終わり、ピットの人間の大顰蹙を買ったことだろう。おー怖😂
出走すると、ちょうど20秒くらい後ろに先頭集団が迫る。これに乗らない手はないと、集団を待ち、第4コーナー後の登りで合流。
このままの流れなら3位入賞できるのではないかと思いながら、集団に身を任せる。
このまま4時間たってゴールかなあと思っていたのも束の間、ホームストレート前の登り口で突然脚が攣る!中切れを起こしてしまい、後続に申し訳ない気持ちに😢
焦る私はコーナーを攻める攻める!しかし先人の知恵はやはり偉大であり、「急がば回れ」を疎かにした私は無念の落車。単独だったのが不幸中の幸いだ。
その後はあれよあれよと大減速。ついでにハンガーノックにも陥り完全に諦めモード。交代しようにも、ピットはもう閉鎖している。
さっきまで先頭集団で走っていた人間とは思えないノロマさで残り時間を消化する。
結果2つも順位を落として5位でのゴール…
しかし表彰対象は6位まで!
久々の表彰台に興奮を覚えつつ、笑顔でパシャリ📸
さすがセオフェス!5位でも副賞がとても豪華!3人でじゃんけん大会して山分け。
私は帰りの靴下までビチョビチョになってしまったので、副賞の靴下を履いて帰りました(笑)
まとめ
今回は初参加のレースで、しかも雨、走りなれていないエンデューロだったのにも関わらず、仲間に恵まれて入賞を果たすことが出来ました!初体験だらけで貴重な経験にもなりました。
ついでに副賞がかなり豪華なことを知れたので、毎年参加することを決意。
来年はクリテリウムも参加して、副賞独り占めってのもアリかなと悪巧み😎
待ってろよセオフェス2020!